中秋節

日本には八月の十五夜の月(旧暦?陽暦?)を「中秋の名月」と言いますね。華人(中華民族の後代)の世界では旧暦八月の十五日は「中秋節」といいます。中秋節の由来はネットで探せば分かるのでここで省略させてもらいます。

2011年の中秋節は9月12日です。華人はこの日に「月餅」というものを食べる習慣があります。確かに日本にも月餅があると覚えています。日本にいた時、スーパーで中村屋の月餅を買ったことがあります。十五夜は皆、外で月餅を食べながら月を観る習慣はあります。環境が変わったせいか、ベランダや屋上でやるのは普通になっている。更にこの数十年以来、バーベキューソースの会社は商品を売るため、十五夜に外でバーベキューをする習慣を作りました。まあ、日本の3月14日はホワイトデーと似ています。それ以来、台湾人だけは中秋節の夜は外でバーベキューをして楽しみます。

でも、つい近年、環境を保護するため、公園や芝生でバーベキューをするのは段々禁止されるようになっていて、そしてベランダや屋上でバーベキューをする人も減っているので、バーベキューという習慣は一時期冷めたようです。

海外にいる私にとっては、一年中、一番寂しくなる祝日は中秋節と春節(中国の新年)です。この二つの祝日とも、一家団欒でご飯を食べるイメージがあり、実際もそうです。中国語には「月圓人團圓」という言い方があります。これは「月が丸くなるとき、人も団欒する時期だ」という意味です。日本人は中秋節の時、ほとんど何もしないし、月餅もなかなか買えられないので、なんか寂しかったです。アメリカはさすが移民の社会。特に華人が多い西海岸にいる私は中華系のスーパー(レンチ99)で数十種類の月餅を選べるし、中華街とか、華人が多いところにイベントがあるから、なんか賑やかな感じ。

主人はなかなかの甘党だから、今年なんと三種類の月餅も買ってしまいました。「台湾式」と「香港式」の月餅、それから「緑豆椪」というものも買いました。
台湾式と香港式の月餅は大体同じですが、皮が薄いほうは香港式。そして餡はちょっと違います。「棗とくるみ」、「小豆と黄身」、「蓮の実」など以外、台湾式の「パイナープル餡」は香港と違うかな。伝統的な餡以外、近年、ヘルシーな緑茶や果物系の餡、それから「アイス月餅」までも出ていて、新しい味の月餅は結構人気があるようです。私は年のせいかな、伝統的な餡があまり好きではなかったけど、最近好きになっていて、一番好きなのは「棗とくるみ」です。

ニュースによって、今年の中秋の名月は6年ぶりに大きい月だそうです。明日の夜、ベランダでも月餅を食べながら月を観るかな?

では、よい中秋節を!